お知らせ

千代ヶ崎砲台跡の整備と一般公開

当社が計画、設計、監理を行った史跡 東京湾要塞跡 千代ヶ崎砲台跡の整備事業が完了しました。
これまで非公開でしたが、一般公開が始まりました。

千代ヶ崎砲台跡は、明治時代に旧日本陸軍が首都東京や横須賀軍港を防衛するために建設した、東京湾要塞を構成する砲台の一つです。海上自衛隊に平成25年(2013年)まで利用され、横須賀市主催の見学会以外は非公開でした。

平成28年(2016年)に保存活用計画を策定し、平成29年(2017年)からは千代ケ崎砲台跡の一般公開に向けた検討を進め、整備計画を策定しました。
千代ヶ崎砲台跡は、近代日本の軍事や築造技術を理解するうえで重要であり、築造当初の姿を良好にとどめていることから、将来の保存修理に影響がないよう整備を進めました。
安全な見学ルートを工夫し、部分的な亀裂補修や地下遺構を保護するための流入防止と侵入防止を兼ねた柵を設置し、また見学用の階段手摺、説明板なども、遺構に配慮しながら設置しています。

令和3年(2021年)には整備が完了し、現在は土・日・祝日限定で一般公開されています。

足元のコンクリートや石積、煉瓦は築造当時のままです。
ここでは迫力ある本物の千代ヶ崎砲台を体感してください。

【横須賀市HP】
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/8120/bunkazai/chiyogasaki-koukai.html

千代ヶ崎砲台跡 全景(提供:横須賀市教育委員会)
地上から全体を見る
地下 砲座より地上を見上げる