お知らせ

花峯橋を解体し、部材調査を行いました。

宮崎県日南市にある登録文化財「花峯橋」は、現存する木造橋のなかでも木造方杖橋という珍しいタイプの橋です。とくに、複数径間をもつ方杖橋は、国内唯一の可能性が高く、とても貴重なものです。
昭和4年にかけられた初代花峯橋は、シンプルな木の桁橋。正確な記録は残っていませんが、古写真や周辺の橋の変遷状況から、今のような方杖橋となったのは、昭和30年代頃と推定しています。

かつては老朽化のため通行止めだった木橋ですが、地元企業家の寄付をきっかけに修復事業がスタート。
修理のため木部材を取り外したところ、桁橋時代の痕跡が見つかりました。コンクリート橋脚に現れた直径約1尺ほどの孔には当時の丸太がそのまま。200年前の飫肥杉が、今もひっそりと橋を支え続けています。
解体した部材は大きいもので約9m。調査は重い木材をひとつひとつ人力で回転させながら損傷や歴史の痕跡を調べる地道な作業です。

解体前の花峯橋 (撮影:合同会社月夜 星野氏)
解体前の花峯橋の写真3Dモデル (協力:株式会社計測リサーチコンサルタント)
部材保存小屋に並べられた花峯橋の部材
調査した部材の一例:墨書「上ろ三」(桁 中央径間下流側から3本目の部材)
部材調査で9mの桁材を回転する様子

令和7年度には現地の見学会も行われました。これから先もずっと、地元の方々に愛される橋であるために今後もワークショップなどを通して地域の皆さんと一緒にこの歴史ある橋を盛り上げていきたいです。

3Dモデルの動画や部材を回転させている動画につきましては、弊社公式インスタグラムにて投稿しております。下記リンクからぜひご覧ください。

https://www.instagram.com/p/DWxr4nqkaSc/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==